Unknown@Presence

色々あれこれ。

その3 まだ寒い。

まだ寒い

 まだ寒いな。紫外線よけの指の出せる手袋。なんかの粗品だった。手内職してるおばあさんみたいで嫌いなんだが、そんなことも言ってられず。オフィス限定手袋として装着。ガシンガシーン。
 ああ、暖かい。極楽極楽。
 机を動かした分、肩には冷風は当たらなくなった。それは、まあよし。
 にしても、静かだな。ナミは振り返る。
 ここは、部屋の中の部屋。大きな部屋がパーテーションで4つに区切られている。階段を上がって最初のドアを開けると、4つのうち南側の小部屋に入る。そこはそのままホールのようになっていて、3つの部屋ごとにそれぞれドアがついている。ナミは北の部屋、ドアを開けて真正面の部屋になる。
 初めて見た時、蜂の巣みたいだと思った。
 ドアにはそれぞれの名前が貼ってあるのだが、「様」が手書きになっている。しかもナミの姓の武田が「武口」になっていた。
 左は「白川」で右は「蒼井」だ。綺麗な名前だな。でもやっぱり「様」は手書きで、同じく汚い字だ。赤城さんかな。
 鞄からボールペンを出して口を田にする。文房具は机に置いてあります、と赤城さんから聞かされていたけれど、本当に机にごろんと置いてあった。A4のノートとボールペン黒と赤、蛍光ペンのピンクと赤。うーん、シャープペン欲しかったけど、まあいいか。

まぶしいのは何とかなったけど

 まぶしいのは何とかなったけど、ワゴンの引き出しはやっぱり開かなくて。
 まあ、3ヵ月だけだし、ここはけっこう広いし、机にも薄い引き出し付いてるし、床に鞄置いても怒る姉ちゃんいないし。
 にしても、ちょっと暑いな。たぶんこの窓は東向いてるから、北にクーラーがついてるんだろう。時々パーテーションの隙間から冷やーっとしてくるもん。
 タクトはブラインドを少し開いてみた。あれ、隣のビルのパネル、なくなった。そしたら工事の人とまともに目が合うな。それは困るな。

切った

 切った。
 切ったぞ。何が起こるか? 起こるわけないよな。だって、どこにも繋がってないんだもんな。
 と自分に畳み掛けながらユウヤは、誰もいない部屋できょろきょろする。南は入り口だから、こっちを向いても誰もいない、はずなんだけど。
 電源切ったついでだから電源コードもまとめておこう。先っぽなしのLANコードも。
 最初っからおかしいと思ってたんだよな。サーバーの乗ってるテーブル、丸いしぐらぐらするし半径がサーバーの長さの3分の2くらいしかないし。
 見るのも嫌なので、サーバーは降ろして隅っこに片付ける。
 オレって、つくづく片付けるの好きだよなあ。

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