Unknown@Presence

色々あれこれ。

お題「演奏できる楽器」

多分一番上手なのは縦笛かと。アルト笛ね。息を抜くのが得意。でもさ管楽器は冬はツユが垂れて嫌なのね。

ピアノは習っていた。唯一の習い事だった。小さい頃は体が弱かったので外に行くとすぐ風邪ひいた。痩せて体力がなかったのでスポーツは苦手だったです。その代わりと言ってはなんだが気が強いし割と器用なので楽器には向いていたのだろう。

でもさ練習は好きじゃなかった。楽譜を読むのは好きだったけど、暗譜とか面倒だった。とか言いながら中学の三年間はバイオリンを弾いていたのだよ。

友達がみんなそこにいたからね。器楽部に入らないとほとんど友達いないんだもん。

とか言いながら陸上部の子と仲良しで、卒業の演奏会にバイオリン持って歩いていたら、「あれっあんた器楽部だったの、陸上だと思ってた」って言われた。その程度の腕前だったってことさ。

ギターもちょっと弾いた。これはもう下手としか言えない。それをごまかそうとして歌うともっと酷くなる。自作の歌なんてあなた。そりゃもう。

でもさ、楽器の演奏は楽しいよ。練習は嫌だけど。バンドもちょっとだけやってたな。弾いているうちに音が下がってくるエレキギターとか、空きカンに布巻いたドラムとかでレコーディングしたっけ。

楽器を演奏できる機会があったら、ちょっと集中してみるといい。時間のある学生時代がいいね。セコセコバイトするくらいなら、友達の家で好きな曲がそこそこ弾けるくらいまで集中してみるといい。

とか言いながら、もう何年も何も弾いていないのだけど。

 

お題「コーヒー」

職場のコーヒーはインスタント。粉末のじゃなくて、液体のね。本当はアイス用らしいんだけどそれをホットで作る。あっさりしていて美味しいよ。

朝食のコーヒーはレギュラー。同居人に入れてもらう。時々自分でも入れるけど、なんか美味しくない。うまく言えないけど、濃さは同じはずなのになんか味気ない。

それはお味噌汁でもそう。自分で作ったお味噌汁は味気ない。材料も一緒のはずなのに、お味噌も一緒のはずなのに、なんか間抜けな味。

同居人は煮物とか蒸し物とか上手。お湯や水蒸気を扱うのがうまい。私は揚げ物が一番得意で、次は焼き物、炒め物と続く。カリッと揚げたりパリッと焼いたりするのが好きなんだ。

だからかな、私は植物を育てるのもうまくない。ちょっと前まで元気だった観葉植物、なんかしなっとしてる。気になってずっと見つめてしまう。

気にするな。しばらく放っておきなよ。同居人は言うけど、私はできない。そばについていないと心配。結果が早く出ないと心配。

揚げ物は早くできる。長くても3分、早いと1分。焼き物も焼き過ぎは禁物。外側に焼き色がつけばあとは余熱、切ってみて生焼けだったらもう一度さっと焼けばいい。

だからコーヒーも上手に入れられないのかな。早すぎるのかも。自分では蒸らしているつもりでも、焦りすぎなのかも。

ポーションのコーヒーがお似合いなのかもね、私みたいなイラチには。

お題「今日のよかった(^^)」

快速電車が空いていて座って帰れたよ。だいぶ楽チンね。20分も乗らないんだけどさ。

いつ終わるとも知れない部屋の片付け中に、100円ショップでまたちっちゃい植物を買ってしまったの。だって、ワイヤープランツとテーブル椰子が寂しそうなんだもの。それから拾ってきたローズマリーも。

先週ホームセンターでもちっちゃい植物探したけど、あんまりいいのがなかった。昔はローズゼラニウムがあったりしたんだけどね。

100円ショップはフェイクのサボテンばっかりになることもあるけど、分厚くて丸い葉っぱのカポックと、オシャレなヒダヒダの葉っぱが可愛いベラエアみっけ。ペラエアかな。ペラエアの方がいいな。

ワイヤープランツは長々と伸びてきたので、すのこで作った棚に乗せて垂らしてみたぞ。わりといけている。東向きの部屋なので夏でも涼しいし、冬も陽が差し込むので暖かい。

二十年しまいっぱなしだった枕とか古いパジャマなんか(引っ越ししてきた時のままということ)もさっぱり捨てて、あちこち綺麗になってきたです。

感熱用紙の書類なんかも捨てるべし。古い発泡スチロールも捨てる。絶対読まない貰った本も処分します。

もっと片付いたら、また100円ショップにちっちゃい植物探しに行こうかな。

お題「居酒屋で頼むもの」

古いファイルの移行に若干手間取っているので、しばらくお題でも。

居酒屋で頼むもの。その居酒屋によって違ってくる。サングリアが美味しかったバルではムール貝頼んだね。スーブがいいのよ。野菜を焼いたのにソースつけるやつ、バーニャカウダも。やっぱりサングリアはヨーロッパの暑いとこのつまみが合う。

ビールがやけに美味しい店では細いパスタの揚げたのがまず定番。ブルスケッタは名物だった。普段はあんまり食べないピザをここでは食べる。ナポリ風の皮がパリパリしたやつね。チーズの盛り合わせも頼むぞ。

ワインが安くてお得だった店ではアクアパッツァ。トビウオうまーい。ゴボウの揚げたのに粉チーズかかかっているだけでなんでこんな旨い。

創作おでんが名物だった店では日本酒はお店の人に選んでもらった。そんなに高くないのにいい店だったなあ。しばらく行ってないけど。

カヴァの冷やしたのを出してくれる店では必ず刺身を頼む。合うのよ。むしろ日本酒より合うかもな。カンパチがあんなに美味しいと思わなかった。

馴染みの店ではおつまみは店のお薦めに従う。それとその店の名物も頼む。

冷やし蛸焼きとか。山芋のお団子の中に蛸が入っててひんやりしたダシの中にころころしてるのよ。

手羽先餃子とか。手羽坂の中に餃子の中身が入ってて揚げてあるのな。一時期神戸で流行ってたよ。

冷製パスタとかな。時間はかかるしシェフ不機嫌だけど旨い。野菜春巻きとかな。本格ベトナム料理で、野菜ばっかりなのでいくらでも食べられた。

店は料理で覚えている。時々料理を真似したりもする。ジャガイモのサラダに菊菜を混ぜると綺麗なうえに美味しい。卵焼きに大根おろし添えるといい。

もう若くないので、大勢でワイワイ食べることはない。大量に飲むこともなくなった。まあ、二日酔いからの回復が恐ろしく遅くなったってこともあるんだけど。

美味しい料理をゆっくり味わって、じっくり楽しみたい。

 

夏が来ても思い出さないかも。

お題「夏の日の思い出」

もう50回以上夏は経験しているので、思い出話はそこそこできるけれど、それが十代の終わりだったかそれとも二十代の最後のあたりだったかそれとも四十代の始めかっていうと確かでなくて。

若い頃はよく泳ぎに行っていた。ほとんどプール。そういや淡路島に泳ぎに行ったら台風が来たな。家族旅行の定番は日本海で海水浴。母の実家がある三重県では川で泳いだね。キャンブもした。ハワイでも泳いだよ。海外旅行はそれっきり。

でも、生まれて初めて泳いだのは瀬戸内海。播磨灘。今はなき高砂の浜。

私は二歳、だったはず。いやまだ一歳半かな。黄色い水着にピンクの帽子、父に手を引かれている。

たぶん私の一番古い記憶。父がマテ貝の取り方を教えてくれた。穴を見つけたら塩をひとつまみ入れるんや、そしたらマテ貝がぴっくりして出てくるから、引っ張り出してチュルッ、って食べるんや。

にこにこ笑いながらそう教えてくれた父の顔はよく覚えているが、赤ん坊の私は彼を父親だと認識できていなかった。「なんだこのおっさんは。何をにこにこしてるんだ」と訝しく思ったことを、はっきりと記憶している。

夕焼けが綺麗だった。白い砂浜はどこまでも続くように思えた。これが海だ。誰かが言った。海は広いな大きいな。誰が歌っていたのか。それは覚えていないが、果てしないもの、美しいもの、眩しいもの、それが海だというのは理解していた。

そして、美しいものは永遠でないことを、しばらくして知る。浜は鉄鋼所の下に沈み、古い唄に謳われた白砂の浜は永遠に消えた。父は工場を眺めながら言ったものだ。人間の力はすごいなあ。

海水浴を楽しむ人が減っているという。泳ぐことそのものを楽しむというより浜で騒ぐことを面白がる人が増えているからとも、猛暑のため浜辺に出られないからだともいう。

美しいものが永遠でないように、夏も永遠でない。もしかしたら、夏そのものもなくなってしまうのかも。いやもう、なくなりつつあるのかも。

選択という選択。

30歳の冬。12月30日。前の日から飲み続けて3時過ぎに友人のマンションに転がり込み、マドンナのビデオを見ながら化粧も落とさずに爆睡した。

毎年どんどんひどくなる。そんな友人のため息混じりのセリフをぼんやり聴きながら年は開けて、さすがに酔いも覚めた正月。通信制大学の試験を終えて、ワインバーで記念の赤ワイン。シメのコーヒーが来るのがなんだか妙に遅くて、コーヒー豆ブラジルまで買いに行ったのかね、などと笑っていたのが1月16日日曜日の夜。

だからといって人生観が変わったわけではない。親しい人を失わずにすんだからかも知れない。私は傷一つ負わず、古い木造のアパートも壁にヒビが入っただけだった。

二十年以上が経ち、あの時埃と瓦礫にまみれていた街に、マンションを買って住んでいる。夏には蝉がうるさいほど泣き、秋は落ち葉で歩道が埋まり、冬は海の上に雪が降り、春は桜で薄紅に染まる。

人生とはつまり選択の連続で、私は成人する前に実家を出るという選択をした。それは物心つく前からの目標で、自分で髪を洗えたり自分でリンゴの皮を剥けるようになるのと同じ次元の目標だった。

そこからはもう毎日毎日選択しているようなもので、今日の夕飯は豚モモ肉の炒め物にするか鶏肉のソテーにするかそれとも近所のお肉屋のレバーのマリネにするかというのが面白くて仕方なかった。今でもそうだ。料理はすればするほど腕が確実に上がるし目利きになれるので本当に楽しい。掃除も能率的にこなせば楽しいし、気持ちがいい。もちろん洗濯も好きだ。ベランダで洗濯物がどんどん乾いて行くのを見るとちょっと興奮する。

なぜそれがそんなに楽しいのか。

それは、自分のためだからだ。

自分の食べる、着る、寝るを快適にするための選択だからだ。自分が快適に生きて行くための選択だから、楽しいのだ。

大学入試に失敗してやむなく地方公務員になって、最初はグダグダ言っていたけど街で飲み歩くのが楽しくなり、けど仕事はつまらないので5年で辞め、実家は出ていたので自炊を楽しみ、ぼちぼち高卒も飽きたので大学に行き、ぶらぶらしていたら近所の工場で面白い仕事があり、そろそろ飽きてきたらまた近所の外資系の会社で募集があって事務の派遣になり、いろんな会社に行きながらなんのかんので働いている。

それもこれも、自分のために選択したからだ。自分が楽しいか、面白いか、その度に決めてきたからだ。

誰かのために生きる、というのが好きではない。亡くなった人の分も生きなさいというのも。高校に入ってすぐ、中学の同級生が踏切の事故で亡くなった。大嫌いだった国語の教師が葬儀の席で言ったものだ。「あの子の分まで生きなさい」

誰かの代わりに生きることはできない。それが人生だ。その人の人生はその人にしか生きることができない。だからこそかけがえがないと言えるのだし、大事にしろとも言えるのだ。

だから私は、他の人の分まで生きようとは決して思わない。たとえ誰かにそれを望まれたとしても、私は私のために生きる。私にとって、それこそが人生だからだ。

だから、誰かに期待されているからとかみんながそうしているからという理由でいろんな選択を人任せにする人がいても、それはそれでその人の人生なんだと思う。もしかしたらそれが一番その人にとって良い選択だったかもしれないし、逆かもしれない。そんなことは誰にも分からない。

選択するのが苦手なら、決断するのが苦手なら、とりあえずできそうな選択からしてみるのもいいかも知れない。それでうまく行ったら儲けものだ。それも無理ならとりあえず一切の選択をせず、ひたすら忠実に目の前の勉強や仕事に集中するのもいいかも知れない。もしかしたら、美味しい選択肢が降ってくる、かも知れないし。

 

 

広告を非表示にする

その19

 ビルの前に赤城さんとスーツの女の人が立っていた。赤城さん、スーツそれ、上下が合ってないんじゃあ。
「今日は大変大事なお話があるんですう」
名刺を見せながら女の人が言う。はーん、役人ね。
「あ、あの行政法人ってありますけど、私天下りじゃないんですう。実は私も派遣なんですう」
 ついにスキミングで摘発、か。
「実は、今日でこのお仕事終了ということになってしまって、申し訳ありません」
 んなわけないよな。いくらなんでも新聞に出るわな。
「皆さんがされてたお仕事って、職場の環境をリサーチするためのものだったんですう。なので、本当だったら男女6人でえーと、二十代三十代四十代って、集めるはずだったんですけど」
 6人も。あんな狭いところに。
「本当はもっとたくさんで4階と7階に分かれてもらうはずだったんですけど、結局3人だけということになってしまって」
 実験になりません、ってことね。
「えと、というより、こういうことって、まずいらしいんですね。つまり、モニターさんしてもらう相手には、モニター内容の安全性とかをきちんと説明する義務があるみたいなんですう」
 さっきから赤城さんは一言も喋らないで、女の人に合わせてぺこぺこしてるだけ。この人はどのくらい知らされてたんだろう。
「それから、こちらの赤城がお渡ししていたIDなんですけど、実はこれもモニターの一環でして、改札を通過すると時刻や駅名が入っていくはず、だったんですけれど、なんかうまく作動しなくて」
 はーん、それで武田さんが一回反応したって言ってたんだね。
「それも、使用目的を明らかにせずに携帯させる、っていうのもまずいらしいんですよう」
 うまく作動しないから毎週違うのを渡されてたのか。
 まあ、スキミングは外れてたけど、そんなに遠くはなかったか。
「こちらのミスということで、九月分はすべてお支払いいたします。契約は今日までで完了ということなので、次のお仕事を探されてもいっこうに構いません」
「あ、あの」
 赤城さんがやっと口を開いた。
「あの、私どもも誠に申し訳ないということで、こちら少額なんですけれどもお納めください」
 プリペイドカード。うーん、地下鉄のは使わないけど。それに、そのままポケットに入れてたから湿ってるけど。あんまり湿ってると誤動作するんだよ。
 あっ、もしかしてID、赤城さんの湿りが原因?
「私物とか事務所に置いてらっしゃいますう?」「はい、少し」「では、ちょっとお時間差し上げますので、取ってきていただけますう?」
 お時間差し上げ、ってこの場合正しいのかな、と思いつつ4階に上がる。
 パーテーションが外されている。机がむき出しで、PCも椅子も、あのサーバーもない。蒼井君のポットと、俺のサボテンと服のフックだけがある。
 いろんなとこで仕事してきたけど、こういう終わり方は初めてだ。
 サボテンは持ってきた時の袋も置いてあるので入れるだけ。
 蒼井君のポットの下と、武田さんのハーブティの上にメルアドを書いたメモを置いて、ふと思った。
 オレ達はたぶん、一日に一人ずつ、別々に呼び出されるんだろう。事務所に勝手に上がらないように、赤城さん達が待ち構えている。
 だから、オレのメモは処分されるんだろう。最初にあったパーテーションが外されていることには気づかない癖に。
 そういうことだけには気が回りそうだ。だからこそ、オレ達を遠くから呼び寄せたんだろう。
 それでも多分オレ達は、また出会うことになるだろう。
 だって、派遣の世界は狭い。仕事が多い場所も限られている。派遣会社だって無数にあるわけじゃない。
 もうすぐ夏休みが終わる。まばらだけれど足早な人波にちょっとだけ逆らって、振り返りながら歩いてみた。

広告を非表示にする